電子定款
まず、定款とは、会社設立に際して法律上作成が要求されているもので、その会社の根本的な規則を定めたものです(会社法26条1項)。
以前は書面による定款の作成のみが認められていましたが、現在では電子定款(定款情報をPDF化したもの)も認められています(同条2項)。
電子定款のメリットは、なんといっても印紙代を浮かせることができる点です。すなわち、書面による定款の場合、印紙代として4万円かかるのですが、電子定款の場合はこれが不要となるのです。会社説立には多額の費用がかかることから、少しでもその費用を浮かすことができるのは大きなメリットです。
もっとも、それには注意が必要です。
すなわち、電子定款の作成にあっては、
・マイナンバーカード
・電子証明書の利用手続き
・ICカードリーダライタ
・「Adobe Acrobat」などの、電子署名が入れられるソフト
といったものが必要になります。
そして、この「Adobe Acrobat」は35000円ほどするため、その他の費用も合計すると、電子定款の作成に4万円以上かかる可能性があります。したがって、既にこのソフトを持っているか、または今後の事業でも使用するような場合でないと、かえって高くついてしまうおそれがある点には注意が必要です。
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